MRワクチン

☆世田谷区の風疹抗体価検査・ワクチン助成事業について☆

当院は世田谷区の大人の風しん抗体検査・予防接種費用助成の指定医療機関です。
検査、ワクチン接種をご希望の方は、オンラインや窓口で手続きをしたあと、受診してください。
詳しくはこちらをご覧ください。

MRワクチンは麻疹ウイルスと風疹ウイルスの毒性を減らしたウイルスを使った生ワクチンです。
生ワクチンは、生きたウイルスや細菌の病原性(毒性)を、症状が出ないように極力抑えて、免疫が作れるぎりぎりまで弱めた製剤です。自然感染と同じ流れで免疫ができるので、1回の接種でも充分な免疫を作ることができます。ただ、自然感染より免疫力が弱いので、5~10年後に追加接種したほうがよいものもあります。
(KNOW VPDより抜粋)

●MRワクチンの効果
MRワクチン を接種することで、麻疹と風疹を同時に予防することができます。
MRワクチンは生ワクチンのため、接種後2週間から血中抗体が出現しはじめ4週間後に最高値に達し、6週以降に血液検査で確認することができます。
MRワクチンの接種によって、95%以上の人が麻疹と風疹のウイルスに対する免疫力をつけることができます。
(国立感染症研究所 感染症情報センター 風疹予防接種に関するガイドラインより)

●麻疹(はしか)とは?
高熱・発疹などの症状を呈します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1000人に1人と言われています。

●風疹とは?
3日はしかとも言われ、発熱・発しん・リンパ節腫脹などを主症状とするウイルス性の疾患です。妊娠初期にかかると、白内障、先天性心疾患、難聴を主症状とする先天性風しん症候群(CRS)の児が生まれる可能性があり、特に妊婦では予防が必要な代表的な感染症のひとつです。

●接種後の注意点
MRワクチン接種後、他の生ワクチンを接種する場合、27日以上日にちを空ける必要があります。
接種後、女性は2か月間は避妊の必要性があります。
(注)風疹のワクチンは生ワクチンといって、生きたワクチンです。風疹ワクチン接種は妊娠の可能性のない月経中や直後の時期を選び、2ヶ月間の避妊を原則とします。ただし、妊娠中に風疹ワクチンを接種されたため胎児に障害がでたという報告はこれまで世界的にもありませんので、妊娠を中断する理由にはならないとされています。不妊治療中の方など、一日も早い妊娠を望んでいる方に2ヶ月間の避妊は長く感じられると思いますが、風疹抗体が陰性の人や、あるかどうかわからない人、風疹予防接種を2回以上受けたことがない人は、妊娠の計画を2ヶ月だけ待ってMRワクチンを受けてください。
(風疹と母子感染2012年版より抜粋)
男性の避妊に関しては、必要はないといわれています。風疹ワクチンを接種した男性において,風疹ワクチンウイルスが精子で確認された,あるいはこれを起因として,その後配偶者(妻)もしくはパートナーなどで先天性風疹症候群を発症したとの文献報告は,これまでのところありません。
(一般社団法人 日本ワクチン産業協会HP 予防接種に関するQ&Aより抜粋・一部改編)

●MRワクチンの副作用
接種を受けた後、数時間経ってからまれに発疹、じんましん、かゆみが起こることがあります。また、5日目から14日目ごろに発熱や発疹など軽い症状がでることがあります。いずれも通常1~2日で治ります。
またまれに熱性けいれん、ごくまれ(100万人~150万人に1人以下)に脳炎の発生も報告されています。
何か気になる症状が出現したら、すみやかにクリニックまでお知らせください。
(武田薬品工業株式会社 予防接種ワクチンの話より抜粋)