爪白癬

○爪白癬の治療
爪白癬では内服による治療が中心となります。爪は表面が硬く,
外から薬をつけてもなかなか爪の中の白癬菌までとどかないため、内服薬で内部から薬を効かせることが必要になります。

○内服薬の副作用は?
頻度は低いものの,肝臓に負担がかかったり、白血球や血小板が減少するなどの副作用が報告されています。もともと肝臓が悪いような方には,残念ながら内服薬はお勧めしておりません。
また,健康な方でも,内服中は月に一回の血液検査を行い,副作用の出現に注意する必要があります。
水虫の内服薬はとくに飲み合わせに注意しなければなりません。ほかの飲み薬については必ずお知らせください。

○内服薬の効果は?
根気強く治療をされた方の多くが治癒しています。
手の爪は1日0.1mm、1カ月に約3mm伸びるのに対して、足の爪は1日0.05mm、1カ月に約1.5mm伸びると言われています。(個人差あり)
爪の根元からきれいな爪が生えてきて,それがだんだん伸びてくるようになればしめたものです。あとは根気で確実に治癒が期待できます。


○外用薬では治りませんか?
外用剤をつけていれば,少なくとも外用剤が届く範囲の菌を退治することはできますので,爪から他の部位への菌の感染は防ぐことができます。内服がお勧めできない方には外用剤の使用をお勧めしていますし,また内服治療を行なっている方でも外用剤の併用をお勧めしています。